CCUについて

関西医科大学附属病院にはCCUという心疾患患者さん専用の14床の集中治療室があります。CCUは専用のホットラインを有していて、CCUに搬送される患者さんの約7割がホットラインを通じて救急隊から直接搬入されています。

当院のCCUの特徴として、14床全てを循環器内科の裁量で使用できること、外来・CCU・2部屋のカテーテル室が同一のフロア内にあり、循環器内科医が院内でばらけずに一定の範囲内で多くの業務が行えている事が挙げられます(心電図室、心エコー室も外来ブースに併設されています)。

CCU病棟詰め所の様子
CCU病棟詰め所風景

2006年に開院した当初から20年間、CCUは12床で運用しておりましたが、患者数の増加(2019年で年間700名程度、2025年は900名程度の患者さんがCCUに入室)に対応するために2026年7月から14床に増床となります。このホームページを見てくれているやる気に満ち溢れた中堅・若手の先生方にとってたくさんの救急かつ重症の患者さんの診断や治療を経験してもらえる集中治療室であると自負しています。

重症患者さんを支えるチーム医療

CCUに入室している患者全員が重症という訳ではありませんが、ECMOやimpella®に代表される補助循環を使用している患者さん、心臓外科手術後の患者さん、心原性ショックで複数の点滴治療や気管挿管を要する患者さん以外にも心筋梗塞や肺塞栓症、大動脈解離、徐脈性不整脈などの重症患者さんが多数を占めます。重症患者さんの管理については我々医師のみでは不可能であり、看護師・薬剤師・栄養士・理学療法士からなる多職種チームを構成しています。多職種間での日々の情報共有を欠かさず、チーム一体となって治療を行い、1日でも早く患者さんが安心してCCUから一般病棟に移動できるように皆で頑張っています。

重症患者さんのベッドサイドカンファレンスの様子
重症患者さんのベッドサイドカンファレンス風景
CCU内でのリハビリの様子
CCU内でのリハビリ風景

若手医師が重症管理を学ぶ環境

CCUについては曜日ごとに当番医を設定していて、当番医が入院主治医と連携しながら重症患者さんの対応にあたっています。中堅・若手医師の皆さんについては上級医と一緒にCCUの曜日担当の業務に入ってもらうことが多いです。重症の患者さんにおいては当然ながら集中治療室ならではの多くの処置が伴います。それらの処置については循環器専門医の資格を持つ上級医の指導のもと積極的に中堅・若手医師に実施してもらっています。手技のみならず補助循環や人工呼吸器の調整などについても上級医と病態についてのディスカッションを重ねながら主体的に機器の調整を行ってもらい、リアルタイムに変化していく循環動態を肌で感じてもらっています。

CCUで勤務している場合には日によっては新入院患者さんが搬送されてこず、病棟の重症患者の対応で終わる日もあります。しかし、場合によっては4-5名の入院患者さんが搬送されてくる忙しい日もあります。時間がばらければ4-5名の搬送に2名のCCU当番医で対応可能ですが搬送が重なった場合にCCUの構造が大いに役立ちます。CCUが多忙になった際には同一フロアにあるカテーテル室または外来などから医師が応援に駆け付けられる構造になっています。もしくは病態のことで判断がつかず迷う場合にもそれぞれの持ち場から離れずとも簡単に複数の医師が集まって病態についてのディスカッションを行うことができ、リアルタイムによりよい治療を行うことが可能です。

院内外との連携

リアルタイムにディスカッションを行うことは循環器内科の中だけではありません。CCU内には心臓手術を要するもしくは手術を検討すべき患者さんが入室している場合が多いです。

その場合には常に心臓外科医と協働して手術の要否やそのタイミングについても常にディスカッション可能な環境です。中堅・若手のうちは心臓外科の医師と病態について直接やり取りする機会は少ないかもしれませんが、循環器内科の上級医と心臓外科医とのやり取りから学んでもらえることも多いと思います。CCUに搬送されてくる患者さんのなかで比較的心臓外科の治療を要する症例は他院からの転院搬送してくるケースが多いです。当院は北河内地域の循環器施設と緊密な連携をとっており、治療が難しいもしくは治療リスクが高い患者さんの転院依頼を数多く受けています。

多職種カンファレンスの様子
多職種カンファレンス風景

心臓外科以外に我々がよく連携して患者さんに対応するのは救急医学科です。当院では歴史的に全ての心肺停止患者さんは救急医学科が初期対応を行います。通常、救急医学科が応需した救急車は救急医学科の初療室で対応しますが、病歴などから急性心筋梗塞や肺塞栓などの心疾患に伴う心肺停止を強く疑う場合には、初期対応から循環器内科と救急医学科で一緒にCCUに併設しているカテーテル室で対応してECMO装着などを行います。

見学を検討される先生方へ

関西医科大学附属病院CCUでは開院して20年たった現在も症例数が増え、治療の選択肢も増えているのが現状です。中堅・若手の先生方が学び、成長する環境としては他の施設に遜色ない環境を提供できると考えています。

百聞は一見にしかず、ですので興味をもっていただいたのであればぜひとも見学依頼のご連絡を頂ければ幸いです。医局長としてCCUの現場で働いている医師として皆さまと共に働ける日を楽しみにしています。